CPUスペック

【2023年版】スマホのCPUのスペックを比較|Google Tensor G2はどらぐらいの性能か?

2023年1月20日

最新のスマホのCPUのスペックを比較

多くのスマホメーカーは、ユーザー層に合わせて高価格帯のハイエンド機や低価格帯のローエンド機を用意しています。

これらの違いは主にスマホの性能の違いにあります。主に大きく違うのはカメラの性能、バッテリー容量、メモリ容量、そしてCPUの性能です。

CPUの性能が高いと、スマホがサクサクと動作しますが、性能が低いといわゆるモッサリしたり、カクカクしたりします。

スマホの性能を図る上でCPUの性能は非常に重要な指標です。

なのでスマホの処理速度を見るには、搭載されているCPUのスペックを確認するのが基本となります。

Apple製品なら、Apple製のCPUのAシリーズが使われています。

最新のハイエンド機には最新のCPUが使われており、廉価版には型落ちが使われることもありました。

Androidスマホの場合は、QualcommのSnapdragonシリーズがよくつかわれています。

snapdragon_400

Snapdragonは、XperiaやAQUOSなどの国産スマホからOppoやXiaomiなどの中華系のスマホ、ASUSの台湾メーカーのスマホにも使われています。

また、Snapdragonは性能ごとに、廉価版スマホに使われる安価な400番代、ミドル機に使われる600番、700番があり、ハイエンドスマホ用の800番とバリエーションが豊富にあります。

GoogleのPixelシリーズは、Pixel6からはGoogle独自のCPUであるTensorを搭載するようになりました。Pixel 7、Pixel 7aはTensor G2を搭載しています。

この他にもHuawei スマホに搭載しているHuawei製のKirinシリーズを搭載しています。

CPUも独自の物が乱立するようになり、どのCPUが優れているのかが分かりづらいくなってきました。

そのため、ベンチマークアプリなどで処理速度を計測して比較する必要が強くなってきました。

今回は、新型のCPUのスペックをベンチマークアプリGeek Bench 5を使って、シングルコアとマルチコアで比較しています。

Geekbench3

 

CPUのベンチマーク比較

スマホのシェアのほとんどを占めるAppleのAシリーズとSnapdragonシリーズ、GoogleのTensor、HuaweiのKIRINの4種の数値を調べて比較してみました。

Snapdragonは、廉価モデルの400番からハイスペック用の800番のCPUを載せています。

CPU名シングルコアマルチコア搭載機種
Apple A14 Bionic1416~15863900~4204iPhone 12
Apple A15 Bionic1708~17444380~4853iPhone 13
iPhone 13 Pro Max
iPhone SE
Apple A16 Bionic
1871~18745365~5483iPhone 14
iPhone 14 Pro
iPhone 14 Pro Max
iPhone 15
iPhone 15 Plus
Google Tensor969~10012670~2739Google Pixel 6
Google Pixel 6a
Google Tensor G21027~10283004~3012Google Pixel 7
Google Pixel 7 Pro
Google Pixel 7a
Snapdragon 480 5G

502~504

1600~1637Nokia X20
Xperia Ace III
Oppo A55s
AQUOS wish
Snapdragon 690 5G570~5901595~1717Sony Xperia 10 III Lite
AQUOS sense6
Snapdragon 765G570~5821763~1911Google Pixel 5
Galaxy A52 5G
Xiaomi Mi 10T Lite 5G
Snapdragon 8881009~11153338~3567Sony Xperia 1 III
Xiaomi Black Shark 4 Pro
Snapdragon 8 gen 1
1191~12413594~3851Galaxy Z Fold4
Snapdragon 8 gen 213324771OnePlus 11
HiSilicon Kirin 9000933~9793329~3370Huawei P50 Pro

参考:Geekbench Browser

まとめ

こうして比較するとAシリーズは相変わらず処理が早く、Snapdragonは遅れを取っている印象を受けます。

iPhoneは汎用機ではないので、CPUと基盤、OSがベストパフォーマンスを出せるように設計されている事がポイントのようです。

また、Googleも自社製のTensorを使う事で高速処理化を目指していると言われています。

計測結果として、現段階では、Snapdragonの700番と800番の中間ぐらいの処理速度となっています。

まるで、F1のレギュレーションのように、フェラーリやメルセデスのようにすべて自社設計で高性能化を目指すのか、レッドブルやマクラーレンのようにエンジンとシャーシのベストバランスで高性能化を目指すのかに似てる気がします。

今後も、スマホ本体だけでなくCPUの開発競争も激化しそうです。

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